レスポンシブサイトは管理工数が少なくて、開発工数も抑えられる。というメリットを聞いてレスポンシブサイトで開発を検討している人もいるのではないでしょうか。確かにレスポンシブサイトはGoogleからも推奨されている開発手法でメリットもたくさんあります。
ただし、デメリットもある点をしっかり把握しておかないと、こんなはずじゃなかったと後悔する可能性もあります。
今回は、レスポンシブサイトのデメリットについて解説していきます。
Contents
レスポンシブサイトのデメリット
デメリット①:デザイン上の制限がある
レスポンシブサイトは、ワンソース(1つのURL)でPCとスマートフォンの表示切り替えを行っています。つまり、PCとスマートフォンの開発はワンソースであるため、全く違うレイアウトにすることは難しくなってしまいます。
レスポンシブサイトのデザインは「レイアウトの制約」を受けるのがデメリットとなります。
レイアウトの制限を受けることで何が問題かというと、ECサイトや資料請求など、サイト経由で問い合わせを積極的に取りたいサイドは注意が必要です。なぜなら、「PCとスマートフォンで問い合わせに効果的なレイアウトは異なる」からです。
デメリット②:スマホ表示が遅く時間がかかることも
良くも悪くもレスポンシブサイトは、PCとスマートフォンのソースの読み込み情報は同じです。つまり、レスポンシブサイトはPCでもスマートフォンでも同じソースを読むことになります。
そのため、「PCで表示したいソースであっても、スマートフォンで読み込むことになる」のと、「PC向けの容量が大きい画像もスマートフォンで読み込む」とスマートフォンの表示速度が遅くなってしまうことがあります。
PCであれ、スマートフォンであれ表示速度は、Google検索結果のランキングに影響を及ぼします。つまり表示速度が遅いとSEO(自然検索結果)の順位が早いサイトに比べて低くなってしまう可能性があります。
デメリット③:IE 8など古いブラウザに対応していない
レスポンシブサイトは、IE8(InternetExplorer)など古いブラウザには対応していません。
2018年10月現在、当サイトに流入しているユーザーの中でIE8経由の流入はゼロです。
デメリット④:コンテンツが多いとスマホ離脱の原因
レスポンシブサイトは、PCとスマートフォンでワンソースで同じ内容を表示することになりますので、PCとスマートフォンのコンテンツに差が原則ないことになります。
それが一体、何が問題かというと、「PCであれば情報が多くてもコンテンツを選びやすい」と言う特徴がありますが、スマートフォンで「PCと同様に多い情報量を表示させるとユーザが情報の選択をしづらく」なってしまいます。
結果として、スマートフォンで離脱となる原因になりかねないません。そのため、情報が多いサイトや検索ポータルサイトの場合はレスポンシブサイトが非推奨となる可能性もあります。
デメリット⑤:スマホからPCの画面が見られない
レスポンシブサイトは、ディスプレイ幅に合わせて表示が切り替わります。そして、スマートフォンはディスプレイを大きくしたり小さくしたりすることができません。
そのため、スマートフォンの画面では探しづらいと思ったユーザが、「PC画面はこちら」といったリンクから、PC画面の表示に切り替えさせるといったようなことはレスポンシブサイトではできません。
レスポンシブサイトかどうかは仕組みを理解することが重要
レスポンシブサイトはデメリットだけでなくメリットも勿論あります。そのため、どの開発手法でサイトを制作するのかは「レスポンシブサイトの仕組みを理解」した上で決めることが重要です。
自分のサイトは、レスポンシブサイトで作るべきなのかどうか。周りの意見も参考にしながら最終的には自分で決定することができるように勉強しておくことが必要です。