不動産サイトなど、物件情報を検索できるサイトはシステムも関わるので、大規模な開発となりがちです。そのため、いったんサイトをリリースした後にSEO対策を施そうとすると、それなりの追加修正費用を要します。
そのため、できるだけ不動産の検索サイトを作る場合には基本となるSEO対策を知っておきたいものです。
今回は、不動産サイトにとって集客の生命線である「エリア」系キーワードのSEO対策を3つ解説していきます。
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不動産サイトのSEO対策の基本は「エリア」のキーワード
不動産サイトの運営をするにあたり、集客戦略上で重要なのは「エリア」系キーワードです。店舗周辺のエリアであったり、物件が存在するエリアで物件を探しているユーザーは、顕在層に近いキーワードで集客が見込めます。
検索一覧ページ「エリア×(新築or中古)×種別(マンションor戸建て etc)」
不動産サイトで物件検索システムを保有するときに、ターゲットキーワードとなるのが「エリア×(新築or中古)×種別」系キーワードです。
「中央区 新築戸建て」「世田谷 中古マンション」「港区 新築マンション」など
上の画像は、エリアを掛け合わせたキーワードの検索ボリュームをGoogleのキーワードプランナーから抽出したものです。
赤枠内の「文京 区 新築 マンション」であれば月間の検索ボリュームは590回されています。
また、上の画像内にキーワードあたりの広告出稿金額単価の目安が記載されています。なんと「文京 区 新築 マンション」は、1クリックの広告で生じる金額は”897円”となっています。
不動産サイトの「エリア」系キーワードSEO対策
では、ここからは「エリア」系キーワードを獲得するためのSEO対策を3つ解説していきます。
SEO対策①:エリア検索一覧ページのインデックス対策
エリア系キーワード対策で、最も重要なのが検索結果で表示される「エリア検索ページ」をインデックスさせることです。
インデックスされるには大まかに次のような条件が必要です。
- エリア検索結果一覧ページのURLがユニークである
- テキストリンクで辿れるようにする
検索一覧ページは静的URLが理想
エリア検索結果一覧ページのURLがユニークであることが必要だとお伝えしましたが、検索結果の一覧ページは静的なURLが理想です。一方で静的なURLの反対は、動的なURLがあります。
動的か静的なURLの違いは、「?」「=」「&」などパラメーターが含まれているかどうかです。パラメーターを含んでいなければ静的なURLとみなされます。
動的URLパラメーターのデメリット
インデックスさせるにあたり動的URLでも問題ないことを言いましたが、それでもデメリットは存在します。次のようなデメリットは把握しておこう。
- URLが長い
- URLが長いとGoogleのクロール負荷が高い
- コピペしづらい
- 紙媒体に長いので載せづらい
対策②:検索チェックボックス内にテキストリンクを設置
URLのインデックス促進や上位表示のためのSEOテクニックの1つとして、チェックボックス内に検索結果一覧のテキストリンクを設置しましょう。
テキストリンクによるサイト内の内部リンク増加は、基本的なSEOテクニックです。また、不動産サイトは検索チェックボックスが存在することも多いので、基本的なSEO施策として覚えておきましょう。
対策③:一覧ページに関連リンク設置
該当エリアの検索結果一覧ページに、関連(近隣)エリアのテキストリンクを設置することは、SEO施策として有効です。
こういった関連リンクを設置することで回遊性を高めることが見込めます。千代田区で探している人は中央区でも物件を探しているかも知れません。
Googleの評価基準の前提には、ユーザーの役に立つということがあります。その観点からすると、近隣エリアのリンクはSEOに重要で有効な施策であると言えます。