レスポンシブサイトにしてから、「問い合わせが下がった」「売り上げが減少した」という人もいるのではないでしょうか。
世の中には「レスポンシブなら大丈夫!」という絶対信者もいますが、個人的には間違っていると思います。その点の詳細は、別記事のレスポンシブサイトのデメリットをご確認ください。
今回は何故レスポンシブサイトだと、問合せや売り上げが減少するのかを私がコンサルしてきた経験からお伝えしていきたいと思います。
Contents
レスポンシブにすると問合せや売り上げが下がる理由
大きな理由:スマートフォン最適化がなされていない
「サイトの売り上げが下がったのでコンサルをお願いしたい!」というタイミングを依頼されたときに、最も大きい要因として考えられるのが、レスポンシブサイトのスマートフォン最適化ができていないという事例によく出くわします。
レスポンシブサイトは、デザイン上の制限を受けやすいが故に、下記のようなスマートフォンで最適化がされていない事象が発生します。
- PCと同じ情報量のため、スマートフォンで見ると縦に長すぎるページになっている
- PCとスマートフォンの間で生じるデバイス操作性の違いを把握していない
- レスポンシブを考慮して、情報を縦にレイアウトしすぎる
レスポンシブサイトは、PCとスマートフォンで情報量は基本一緒です。そのため、レスポンシブを構築するときにスマートフォンを考慮しないと、スマートフォンで縦に長すぎるページとなってしまい、スマートフォンで使いづらく、問合せしたくなくなってしまうサイトになってしまいます。
更に、そもそもPCとスマートフォンではデバイス特性の違いがあり、操作のしやすさはPCとスマートフォンで最も異なります。
スマートフォンとPCの操作性の違い
スマートフォンは、昨今のディスプレイが大きくなってきていることもあり、比較的「左上もしくは右上のボタンがタップされづらい」という特徴があります。そのため、問合せに直結するCVポイントをタップしやすい位置に設置することを検討してみていいでしょう!
一方でPCでは、CVポイントが右上にあるサイトが一般的ですので、そこの位置に慣れているユーザーを考慮すると右上にCVポイントを設置するのが王道です。
これだけを見ても、PCとスマートフォンのCVポイントの検討するべき位置が違うことが分かります。
スマートフォンで縦に長すぎる
レスポンシブサイトであるが故に、PCの情報をスマートフォン様に配置する場合に、情報を縦にしすぎてしまうことがあります。
リンクを縦に羅列しすぎてしまうと、逆にレイアウト上見づらくなってしまうこともあります。
上図の通り、必要に応じて情報を縦に整理するだけでなく、横に整理するなど工夫することによってスマートフォンの見た目を改善することが可能です。
レスポンシブサイトは絶対ではない
Googleから推奨されているし、レスポンシブサイトなら大丈夫!とすべてのサイトが安易に導入するのは危険だと思います。
なぜなら、今回の話のように、よく考えられたページ構成をもってレスポンシブサイトにしなければ問い合わせや売り上げが減少する可能性を引き起こしかねないからです。
特に昨今はスマートフォンデバイスでの問合せやEC決済など、ごくごく当たり前ように行われています。レスポンシブサイトの場合は、PCとスマートフォンにそれぞれ最適化されたレイアウトをレスポンシブの制限の中で行わなければなりません。
確かにレスポンシブサイトは、ワンソースであるためサイト管理がしやすいメリットもありますが、売り上げが下がってしまっては元も子もありません。
レスポンシブサイトへの移行は慎重に行うことをおススメします。