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web制作でよくあるミス。営業と作業側の認識違いは何処からきて何処へ向かうのか。

皆さんこんばんは、ということで今回の話は夜深い時間に書いています。

別に、不満がたまっているというわけではありません。

なぜこんな時間に書くのかは、自分なりにアウトプットを行うことで、トラブルを未然に防ぐ手立てをブラッシュアップしていかなければならないし、皆さんもブラッシュアップして欲しいと思ったから記事を書いてあるわけです。

(とは言っても、私は当事者ではなく、仲裁に入った立場ではありますが・・・)

Web制作の過程で、営業側が依頼した内容と依頼された作業側(クリエイティブ)の認識がズレていて、認識のズレが原因でクライアントとのトラブルが発生することがよくあります。

そんなトラブルなんて、ぶっちゃけあるっちゃあるし、トラブルに至るミスというのは絶対に防げるものでは無い」と思います。

ただし、多くの「よく起こるミス」は事前に防げて、「よく防げるミス」でもある!と思います。

じゃあミスと一緒に防ごう!と思って、建設的な考えで持って行こう!なんてトラブルが起きた時に冷静に処理できない人もいるわけなんですよね。。。

特に、個性が強くてパワフルな当事者で最悪なケースは「お互いのミスのなすり合い」が始まる可能性もあります。

(もっと最悪なのは、お互いを罵り合うみたいな)

営業側の意見
そんなの言わなくてもそう進めるのが普通じゃ無いの?
作業側の意見
それを踏まえるとどうすればミスはなくなるのかを考える方がよほど建設的だと思うわけです。

はい。全く建設的ではありませんね。

お前が悪いと言い合っていては、何の解決にもなりません。

前置きが長くなってしまいましたが、どうすればトラブルがなくなるのかを実際の話を持って改善を導きましょう。

Webダメ事例「言えない営業、言われたことしかやらない作業側」

少し、「話を聞かない男、地図が読めない女」に語呂が似てますね。狙ったわけでは無いのですがふと思い出しました。

私は元営業の立場でありながら、コーディング作業など実作業も行うことがありますので、営業VS作業側の図式をよく見ます。

プロジェクトが円滑に進んでいれば、何も問題はないですが、一たび炎上しだすととお互いを憎みあうようになります。

営業の不満

営業側の言い分(不満)は、言わなくても当然やってくれているものだと思っていることです。

いざクライアントから指摘されたときに、作業側がやってないと「こんなことぐらいやっておけよ!」と心に思うか、実際に不満を作業側にぶつけます。

そこでタチが悪い場合は、作業詳細を伝えきれていない自分のことは棚に上げてミスを責めることです。

このような営業は、自分が建設的な立場から発言できていないことなんて全く把握できていません。

ミスは、とにかく作業側が悪いと決めつけ、ミスに対して不満をぶちまけるのです。

言われたことしたやらない作業側の不満

一方で作業側にしてみると、営業が事前に言っておいてくれればよいものの、その場になって初めて言われてしまうことがあります。

そんな時、「そもそも言っておいてくれなきゃ困る」という不満が往々にしてあります。

サイト制作を例に出せば、見積もりを作成するときにある程度の工数を見込んでいる訳ですから、その場になって新しく出た作業をいきなりやることは難しいです。

そして、スケジュールに影響するといった弊害を生むことを経験した人は、よく分かっているのではないでしょうか。

私の経験上では、営業側の圧のほうが強い場合は、「また始まったよ」と聞き流そうとしたこともあるのではないでしょうか。

最悪のケースでは、営業側と押し問答になり「じゃあやらない!」などと子供じみた開き直りをする人も中にはいます。

共通した問題点

こうなる多くのケースで共通した問題点は、お互いにプロジェクトのリスクヘッジができていないことだと思います。

  • 営業側がいつも詳細に伝えてくれないことを事前にヒアリングする作業側の能力。
  • 作業側がいつもミスしてしまうようなことを事前にアナウンスする営業側の能力。

双方がリスクヘッジとして、相手が陥りやすいトラブルを事前に察知して防止するというのが大事だと思います。

営業が持つべきプロジェクト能力

こういった営業の多くに備わっていないのが、プロジェクトの見通し力です。

経験不足の新人営業であれば已む無しのところもありますが、ある程度(3年以上は問答無用で該当)のキャリアを持っている人は、プロジェクトの各フェーズで陥りがちなミスというのは想定しておくべきです。

陥りがちなミスをしないように、作業側に注意喚起をしておくことでミスは未然に防げる場合も多く、リスクヘッジとして有効です。

Web制作一つとっても、サイトを作る過程などは熟知しておくべきです。

営業がサイトを作れる能力を持った状態であれ!とは言いません。

自分が売る商材について知識が足りていないと、いざというときのリカバリーも遅く、プロジェクトの炎上は止まらないケースが多くなります。

作業側が持つべき管理能力

普段依頼を受けて作業を受ける側は、あれやこれやとその場その場でいろいろなことを言われることもあるでしょう。

その経験を活かして事前にヒアリングする能力を高めることをお勧めします。

事前に起こりうることを想定して、営業側にヒアリングをしっかり行っておけば、未然に防げるトラブルもたくさんあるはずです。

口頭での発言を忘れる営業ならヒアリングシートを作ることも重要な対処法

中には、口頭で話していたことなのに、いざという時に営業マンが全く覚えていないということも経験したことがあるのではないでしょうか?

そんな人が多いのであれば、ヒアリングシートを作ることも必要です。営業マンが言ったことを忘れるだけでなく、クライアントと営業と作業する自身の3社間で共通認識できるシートとして有効活用ができるはずです。

最適な解決策

個人的にはミスは必ず起こるものであると思っています。

だからこそ、どうすれば未然に防げて少なくできるのかを考えるべきだと思っています。

ミスを憎んで人を憎まず

つい、ミスが発生するとお互いのせいにしてしまうこともよく見られます。

それは何の解決にもならず全く建設的ではありません!

そういったときには、相手を憎むのではなくミスを憎みましょう!

憎むべきミスと営業側と作業側で共通認識として減らす努力ができれば、物事は比較的うまくいきやすいです。

おまけ:格言から学ぶ

平和は力では保たれない。平和はただ分かりあうことで、達成できるのだ。」偉大なジョンレノンの格言です。

これを言い換えると、「ミス防止は責任をなすりつけるだけでは解決しません。ミスを分かりあうことでプロジェクトがうまくいくのです。

トラブルになって困っている当事者の方がこれを参考に、ミスを未然に防げる体制を構築できることを切に願っています。