これを見ている人には、Webの担当部署ではないのにWebサイトの制作会社を選ばなければならない人もいると思いますし、クライアントの代理店として、制作会社を選ばなければならない人もいると思います。
制作会社選定に熟知している人であれば、多くの問題はないと思います。
ただ、選定経験がない人からすると、どうやってWebサイトの制作会社を選ばなければわからなくて困っている人もいるでしょう。
今回は、そんな人のためにWebサイト制作会社の選定方法をお伝えします。
Contents
私が制作会社の選び方を解説する理由
私が制作会社の選び方を発信しようと思った理由は自身の経験からくるものです。
そこには、下記のような理由があります。
理由①:制作会社の選定基準を誰も教えてくれなかった
私は、サイトの制作会社を選ばなければならない立場であったのに、選定基準など誰も教えてくれませんでした。
そのため、どういった会社にサイト制作の依頼をすれば良いかといえば、とりあえず今までお付き合いのある制作会社に声掛けをしているような現状でした。
本来であれば、案件に応じて頼むべき会社を決めるべきであったのに、それができなかったのです。
そのため、当時の制作会社の選定がベストであったかどうかと聞かれれば、そうでもなかったかもしれません。
役立ちそうな本に出会えませんでした
個人的には、誰も教えてくれないのであれば本を参考に勉強するのが習慣になっているのですが、この問題に関して大きく役に立つ本には出会えませんでした。
そのため、どうやってサイトの制作会社を選べば良いのかについては、自らの経験を持って学んでいくしか私には選択肢がなかったのです。
理由②:間違った制作会社を選ぶとプロジェクトが失敗になる
どんな制作会社にも得手不得手があります。
つまり、「システム保守が得意な会社にデザインに凝ったサイト制作を頼むとうまくいかない可能性」があります。
このように、サイト制作時の案件を正しく理解した上で発注先を選ばないと、プロジェクトが失敗になる可能性があります。
一度発注先を決めてしまって、プロジェクト進行中に制作会社を変えることは非常に大変です。
なぜなら途中で制作会社を変更する場合の多くは、その途中まででかかった工数や納品分の費用を請求されることが多く、新しい制作会社に頼むと結果として二重にコストがかかる可能性があります。
制作会社の選び方や選定基準
サイト制作で会社を選ぶ時の選び方のポイントは下記のようなものがあります。
- 大きい会社か小さい会社(個人)か
- 見積もり項目が細かいか粗いか
- システム(開発)系かデザイン系か
- Webデザイン系統か紙媒体デザインの系統か
①大きい制作会社か小さい制作会社(個人)か
これはイメージしやすいと思いますが、発注を検討する際に大きい会社か小さい会社(個人だったり)か一つの選定基準となります。
大きい会社と小さい会社では下記のようにメリットとデメリットがそれぞれ違います。
大きい制作会社に頼むメリット
- 品質が予測しやすい(担保されやすい)
- 大型案件に対応できる
大きい制作会社に頼むデメリット
- 工数あたりの単価が高い
- プロジェクト中の臨機応変なスケジュール変更がしづらい
小さい制作会社に頼むメリット
- 対応スピードが速い
- 工数あたりの単価が安い
小さい制作会社に頼むデメリット
- 案件の実績に乏しいことも
- 大型案件には比較的不向き
②見積もり項目が細かいか粗いか
見積もり項目が細かいか粗いかは、見積もり書記載の内訳を見ることでどんな会社の特徴かが判断つきます。
この項目を見ることで、どういった制作会社であるかが判断つきます。
見積もり項目が粗い制作会社のメリット
- 納品までに必要なことが含まれていると解釈できる
見積もり項目が粗い制作会社のデメリット
- 各工程でどんな作業を見込んでいるかが分かりづらい
見積もり項目が細かい制作会社のメリット
- どの作業項目を見込んでいるかが分かりやすい
見積もり項目が細かい制作会社のデメリット
- 見積もり項目にない作業想定は追加費用を請求される
③システム(開発)系かデザイン系か
システム系に強い会社かデザインに強い会社かどうかで、どのようなサイトを頼むかどうかが分かれます。
システム系に強い会社であればエンジニアが多くいて、デザインに強い会社であればデザイナーの方が多いケースがほとんどです。
では、それぞれのメリットとデメリットを確かめてみましょう!
システムに強い制作会社のメリット
- システムトラブルが少ない
- その後の運用保守対応もお願いできる
システムに強い制作会社のデメリット
- デザインがイマイチなことが多い
- 自分の会社で想定した作業に厳格で、言われたこと以外は想定してくれない
デザインに強い制作会社のメリット
- サイトの見た目が納得いく品質になりやすい
デザインに強い制作会社のデメリット
- システム系の話に知見が乏しいことも
(番外編)紙媒体経験者のデザイナーはサイトの見た目が良い傾向
今まで多くの制作会社に発注してきたからこそ分かるのですが、紙媒体のデザインを経験している人がウェブデザイナーになっている人がプロジェクトのデザイナーになったら、サイトのデザインが優れていることが多いです。
なぜなら紙媒体のデザイナーは、色々なデザインを経験しているので、サイトデザインもその一部にすぎません。
その豊富な経験に裏打ちされたものから提出されたデザインは優れていたものが多い経験があります。
コンペ時の制作会社のおすすめ選び方
これを見て制作会社をどう選べば良いかを迷っていて、どこに声がけすれば良いか分からない人もいると思います。
そんな時には、今まで説明してきた会社のタイプが異なる制作会社に3〜4社に声がけをするといいでしょう!
タイプが似ている制作会社の中でコンペをすると、どこの制作会社が良いのかが分かりづらくなってしまう可能性があります。
そうならないようにタイプが異なる制作会社にコンペを依頼することが重要です。