最近、UXデザイナー募集という求人が非常に増えてきているという印象です。
ただ、UXデザインって、求人に乗せている情報と本来の意味や用途と違っているような気がしてしょうがないんです。
少なくとも、UXデザイナーっていいなと思っている私が探すときに、最近の企業求人を見てみると、ただのデザイナーじゃないかと思ってしまうんです。
「最近の言葉だし、今後も需要ありそうだなぁ〜UXデザイナーなっちゃうか!」という人が、求人詳細をみて「ただのデザイナーじゃん」なんて思ったら、逆に企業のマイナス印象を持つ人だっていると思うんですよね〜
私が思う本来(?)のUX職とイメージがかなり違うんで、その辺は求人でわかるようにしてもらわないと、求人が思うように集まらないとか起こりえてしまうんじゃないかと思うんですよね〜
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Contents
プロトタイプツール使えればUXデザイナーですか?
求人を見ていて、不思議に思うのです。
それは、求人のUXデザイナーの募集要件に「プロトタイプツール」が使えることやillustratorやSketchが使えることってありますが、果たして本当にそれらがUXデザイナーに必要なのか、と。
僕が思うUXデザイナーって、ツールを使えることではなくて、もっと幅広い知識や経験が必要とされる立ち位置だと思うんですよね〜
プロトタイプツールやillustratorが使えばいいのであれば、ただのデザイナーだし、所詮サイトの外を出ない話になってしまうと思うんですよね。
UX=User Experience(ユーザー・エクスペリエンス)
ユーザー体験ですよね。ユーザー体験はサイト外の体験に留まりません。
果たして、ただのデザイナーでいいのでしょうか。
UXデザイナーの定義は?
まだ明確な定義がないのか普及されていないかなと感じているのですが、個人的な所感ですが、サイト単位ではなく「サービス全体の設計から改善、運用」ができるポジションだと思っています。
一部ではありますが、UXの仕事の一部は下記のようなものがあると思います。
- ユーザーインタビュー
- SEO
- ABテスト実施
- マーケティング
- 情報設計
- サイト解析
- 工数管理
- 目標設定
- 競合調査
- 要件定義
- 資料作成スキル
- デザイン
- 広告運用
これを見ると、デザインツールやプロトタイプツールが使えることがUXデザイナーではないと思うんです。
どうでしょうか?
SEO目的の「UXデザイナー」求人一覧は、UXでいうと最悪
やっぱり求人を探している人の流入数が欲しかったりして、その求人一覧を作りたくなってしまう求人会社に気持ちは痛いほどわかります。
ただ、流行りの言葉だからといって、ただのデザイナーなのに「UXデザイナー」として求人情報を掲載するのは、UXが全然最適化されてないと思わずにはいられないのです。
流行りに乗っかった「UXデザイナー」の表記やめませんか?
なんとなく、かっこいいし流行りだから〜って、その言葉を使う採用募集の企業はすぐにその言葉を使うのやめてほしいと思うんですよね!
逆にそこを理解せずに募集する人も大概にしてほしいと思うわけですが、それ以上に雇う側もしっかり考えなさいよと一言言ってやりたいわけなのです。
真のUXデザイナーが本当にほしいならツールスキル問わないんじゃ?
真のといってしまいましたが、この真のUXデザイナーとは今までの説明を見てもらえればわかるように「サービス全般に関する設計・改善・運用」ができる人のことを言います。
こう思えば、このツールが使えなきゃダメとかではなくてもっと別の求人の伝え方があると思うんです。
募集側と求人側、双方にUXデザイナーに対して認識がずれる可能性があるんなら、お互いの時間の無駄になっちゃうと思います。
もっと、「分かってるなぁ〜この会社!」っていう求人情報が出ることを願ってやみません。
言い過ぎですか?ずれてますか?
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