ECサイトの成果を出すために、SEO流入数を最大化したいと考えているウェブ担当者の方は、SEOのテクニカル(技術的)な部分の運用方法を基礎知識として知っておくべきです。
今回はECサイトを最適化するためのテクニカルSEOガイドを紹介していきます。
Contents
- 1 ECサイト運営に必要なテクニカルSEOガイド
- 1.1 前提:Googleサーチコンソールに登録する
- 1.2 ポイント1:ページがクロールできていること
- 1.3 ポイント2:4XX系の問題を解決する
- 1.4 ポイント3:クロール除外ページを確認する
- 1.5 ポイント4:構造化マークアップを実装すること
- 1.6 ポイント5:売れているターゲットキーワードに注力する
- 1.7 ポイント6:複数ページで同じ検索クエリで評価が競合しないように
- 1.8 ポイント7:商品の型違いや色違いなどのコンテンツ重複がないようにする
- 1.9 ポイント8:情報が乏しいページを改善する
- 1.10 ポイント9:スマホ対応は最低条件
- 1.11 ポイント10:https対応はいうまでもなく必須
- 1.12 ポイント11:表示速度はSEOや販売観点から重要
ECサイト運営に必要なテクニカルSEOガイド
前提:Googleサーチコンソールに登録する
早速、ECサイト運営に必要なテクニカルSEOを紹介していきますが、これから説明するテクニカルSEOの実装ができているかを知るためにはGoogleサーチコンソールが役に立ちます。
Googleサーチコンソールに、運営しているECサイトのドメインを登録していない場合は、すぐに登録するようにしましょう!これから説明するほとんどのポイントは、Googleサーチコンソールから活用することができます。
ポイント1:ページがクロールできていること
検索エンジンがサイトを掲載してくれるのは、検索エンジンのロボットがWebサイトをクロールすることができるからです。Webサイトをクロールしないと、ページの中身を理解することができないので、順位づけの対象外になってしまいます。そのため、ECサイトを検索結果に表示したい場合は、ページがクロールできることが最低条件です。
まず最初のステップとして、検索エンジンがページをクロールできているかを確認しましょう!
ポイント2:4XX系の問題を解決する
在庫切れや既に販売終了したページの4XX系(ステータスコード400番台)が発生する場合は、そうしたページの問題を解決する必要があります。終了したページがsitemap.xmlに残ったままであったり、リンク切れのページが存在する場合、テクニカルSEOの観点からするとクローラビリティが低いサイトと評価されます。
あまりにクローラビリティが悪いと、新しいページのインデックスが遅かったり、みて欲しい(クロールして欲しい)ページを十分にクロールしてもらえない可能性があります。
ECサイトの販売終了ページをどうするかは、以下の動画が参考になります。(要約した内容は動画の下に記載しています。)
- 数十ページ程度の商品ページが少ないECサイトの場合は、404ページを馬鹿正直に返すだけでなく、関連商品を提示するのも戦略の一つです。
- 数百、数千ページのECサイトの場合、404ページの対応を真っ先にするべきです。404ページがどれも多いと、製品がないサイトだと認識されてしまう可能性があります。
- 短期間で大量の404ページが多い場合、metaタグでインデックスの有効期限を設定して、有効期限以降は検索結果から削除する方法があります。
ポイント3:クロール除外ページを確認する
robots.txtでクロールするディレクトを除外をすることができます。ただページのクロールが除外をすると、検索エンジンはページをクロールすることができないので、インデックスすることができません。
本当にクロールさせず、インデックス不要なのかのジャッジは最新の注意を払う必要があります。なぜなら、重要なページがクロール除外されているかもしれないからです。
robots.txtでクロール除外をする場合は慎重判断が必要です。
ポイント4:構造化マークアップを実装すること
ECサイトの場合、構造化マークアップは特に重要です。主な構造化マークアップは、パンくずリストの構造化マークアップ、企業ロゴ構造化マークアップ、商品の構造化マークアップです。この中でも商品の構造化マークアップはECサイトにおいて重要なので、商品価格やレビューの構造化マークアップをするようにしましょう。
ポイント5:売れているターゲットキーワードに注力する
SEOで流入数が多いブランドや商品カテゴリーキーワードのサイト訪問は、数値の成果に見えるのに魅力的です。
ただ、本当に重要なのは流入数ではなく、売り上げに貢献するかどうかです。そのため、本当に売り上げに貢献するキーワードにSEOリソースを割くようにしましょう!
ただ本当に売り上げに成果が出るキーワードは、具体的な3語程度の掛け合わせキーワード多くなっています。そのため、ブランドキーワードより、キーワードの検索ボリュームが少ない傾向にあることは理解をしておくべきです。
ポイント6:複数ページで同じ検索クエリで評価が競合しないように
販売に繋がるキーワードがわかった場合、そのクエリでもっと上位表示するためには、同じクエリで評価されるページを放置しないようにしましょう。同じキーワード検索クエリで複数のページが評価されている場合、Googleの評価が分散している可能性があります。
ターゲットクエリのページ評価は、Googleサーチコンソールで確認することができます。
ポイント7:商品の型違いや色違いなどのコンテンツ重複がないようにする
Googleはより高い品質のコンテンツを順位づけで上位に持ってきます。そのため、60%以上のページ情報が重複になっている場合、Googleは重複コンテンツと見なす場合があります。
60%以上の情報が重複する可能性があるのはECサイトの場合など、色違いやサイズ違いの場合です。つまり色違いやサイズ違いなどの場合はページの情報がほとんど同じページになるため、1つのページに集約するのをオススメします。
ポイント8:情報が乏しいページを改善する
情報が少ないページは「Googleからは検索結果の表示価値がない」と判断されて、インデックスされない可能性があります。
ECサイトの場合だと、商品ページに十分な商品詳細説明や写真がなかったりする場合です。ページの提供情報が少ないと、Googleが判断すると、Googleが検索結果に表示する価値がないページと理解するためです。
ポイント9:スマホ対応は最低条件
今更いう必要はないですが、スマートフォンでECサイトを購入する人はとっくに一般的です。そのため、スマートフォン対応していないECサイトはスマートフォン対応ができていることは最低条件です。
また、Googleはモバイルファーストインデックス対応を今年度中に行う予定です。仮にスマートフォン対応していないページは、検索順位が下がることは想定されますので、注意が必要です。
ポイント10:https対応はいうまでもなく必須
スマホ対応が必須だと伝えたのと同じように、今更言う必要はないと思いますが、Webサイトの常時https対応は必須要件です。httpsとhttpでは「httpsのほうがSEOで順位が上」になります。httpsのコストはかかりますが、ウェブサイトを運営するのに必要最低限のコストと心得、https対応はするようにしましょう。
ポイント11:表示速度はSEOや販売観点から重要
表示速度は、ECサイトで超重要です。表示速度はアルゴリズムの要素の1つになっています。遅いサイトと早いサイトでは早いサイトが上位表示されます。また、表示速度は購買行動に影響を与えます。表示速度と売り上げに関する統計調査は様々ありますが、1秒早くなるだけでも売り上げが上がると言われています。SEOのためと考えるのではなく、ECサイトで売り上げを高めるために必要なことだと心得ましょう。